写真を撮り続けていると起きる悩みがあります。
それは他の人も撮っている写真を自分も撮るのかということです。
いつかはぶつかるその壁に対して私なりに考え、今後どうしていくのか考えてみました。
「私ってなんで写真撮っているんだっけ」
「私なりの写真を見つけるにはどうしたらいいんだろうか」
と思っている人にぜひとも読んでいただきたいです。
コモディティ化の進む写真
このまま写真を撮り続けて何を目指すのか
2020年7月にα6400を購入しました。それから写真のことを少しずつ好きになって2022年は風景写真を頑張ると決めて1年間走り回りました。このままフォトコンに入賞して少しずつ名前が売れていったらいいかななんて欲が出てきたところです。しかしながら、先日写真家の集まりである一言ではっとさせられました。
「たけさんこのまま写真を撮り続けてどうするの?」
この一言が刺さりました。
なぜなら写真を撮り続けていると三脚がずらっと並んだ光景に出くわし、SNSに写真をあげると同じような写真を目の当たりにします。
「私なりの写真ってなんだろう」
そんな壁にぶち当たり私なりに今の悩みを分解しました。
私が撮らなくても誰かが撮っている
SNSが普及したことにより、人気の出た写真はすぐに真似をされ共有・拡散されます。
唯一だった写真はコモディティ化され、「どこかでみたことある写真だな」ということを目の当たりにします。
私の主な情報源はSNSで、写真スポットを探すのに大変助かっているのは事実です。
一方で、写真を撮り続けているとスタンプラリーをしているような気持ちにもなります。
既に世の中に出回っている写真を撮っても価値をほとんど生み出しておらず自己満足に終わっている自分に気がつきます。
それでも写真を撮る理由
写真を撮るのは楽しいです。
写真を撮るからこそ出会った絶景、写真を頑張っているから出会った人との繋がりもまた素晴らしいです。
今後も写真を撮り続けることでまだ見ぬ絶景や人に出会いたい気持ちがあります。
この気持ちには素直に従っていきたいです。
しかしながら、このまま今まで通り写真を撮り続けても誰かと同じ写真を撮っている疑問から抜け出せないため、今後の方針を考えました。
今後の写真を撮る時の方針
自分自身のことをより知る
自分自身について知ることも大事だと思います。
なぜ写真を撮り始めたのか、なぜシャッターを切ったのかなど自分自身との対話を強化します。
数日間、シャッターを切る瞬間の心情に注意してみましたが、時には綺麗だと素直に思ってシャッターを切るタイミングもあれば、SNSで発信する時のキャプションまで頭に浮かぶようなことがありました。
写真は自分と向き合うのに適したツールだと思いますので、自分自身に耳を傾け好きなこと、感情が動いた瞬間に注意して行きたいと思います。
写真業界のことを知る
SNS界隈の人気フォトグラファーのことをよく知っていますが、世界的に評価されたフォトグラファーのことをあまり知らないという現状があります。風景写真を撮っているのにアンドレアス・グルスキーのことを知りませんでしたし、最近コム デ ギャルソンのDMのフォトグラファーとして採用されたジェイミー・ホークスワースを知ったのも直近です。
写真業界の歴史も今も知らない現状に写真に厚みがないのかなと思いました。
歴史への敬意や現在の流れを読むために、写真業界について詳しく調べていくことに決めました。
できるものがあるなら自分もその追体験をする
フォトグラファーを探していく中で、「この人の写真素敵だな」という人を見つけたら同じことを追体験するようにします。
ただ知識としてインプットするだけでなく、同じような経験をすることで写真を撮っている時の感情も知ることができると思ったからです。写真は感性を写し出すものだと思うので、より磨きを掛けるために少しずつ経験値を貯めていきます。
自分の中のポジションを見つけ発展させる
自分自身のことをより知って、写真の歴史や現状を知ることで「歴史のなかでの自分のポジション」を作れたら一番いいと思います。簡単には行かないと思いますが、写真がコモディティ化していく中で、自分が写真を撮る意味を探すために、まずは1年間取り組んでみるつもりです。
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