被写体のことを詳しく知ってから撮影をしたら見え方や撮り方が変わるのではということをコンセプトにシリーズでお送りしています。
今回は秋を告げる花、彼岸花についてちょっと詳しくなれる記事を書きましたので良かったらご一読ください。
彼岸花の名前の由来
秋のお彼岸の頃に花を咲かせることから名付けられました。
お彼岸ってそもそもいつやねんというと秋分の日(9月23日)を中日として前後3日を指します。
なので9月20日から9月27日がお彼岸期間です。
温暖化などなどいろいろ言われている昨今ですが、今も昔もそんなに咲く時期は変わらないのですね。
彼岸花のその他の名前
私が撮影をしていて違う名前で見かけてのは「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」です。
サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味です。
吉兆(おめでたいこと)は赤い花が空から降ってくるという仏教の経典からきているようです。
めっちゃいい名前ですね。
その他にも異名が1000個ほどあるようですが、あまりいい名前は付けられていません。
例えば、死人花、地獄花、幽霊花など。 おそらくお墓によく咲いているからこのような名前が付けられたと思います。
なぜお墓や田んぼに咲いているのか
お墓になぜ咲くのかというと彼岸花の毒と関係があります。
この毒は古くから知られていたため、お墓に植えることでネズミ、モグラ、虫などからご先祖さまをお守りしていたようです。
粉末にして遺体にも入れたりしてたこともあるようです。
同じように、田んぼを守るために彼岸花を植えていたということです。
ちなみにですが、彼岸花には毒あるんやでうんちくは撮影地に行くと10回ぐらい耳にします。
毒の話が響かなかったらこれで行こう(クローン)
日本の彼岸花は全部クローンです。 通常2組の染色体ですが、彼岸花は3組の染色体を持ちます。
3倍体になると何が起きるかというと種子ができません。
よって株分けがされるわけで彼岸花は同じ遺伝子を持つことになります。
とはいえ日本のソメイヨシノが遺伝子は同じなのに花のつき方が場所によって違うように彼岸花も違います。
「育った環境で彼岸花が変わる」
なお、彼岸花の部分を人に変えると哲学の世界に入ります。
「育った環境で人が変わる」
とりあえず部屋掃除します。
なぜ群生地があるのか
種子を持たない彼岸花が群生しているということはすごい昔かもしれませんが、その地に誰かが持ち込んだということになります。
ある程度は勝手に増えますが、観光地の彼岸花は〇〇万株ぐらいあります。
例えば関東最強の彼岸花スポット巾着田だと500万株です。
(もっと多い説あり)
こんなに勝手に増えるかいなと思いますが、その通りで一生懸命育てられています。
群生地に行ったら「ありがとう」の気持ちを持って撮影したいです。
まとめ
知らなくても彼岸花は撮れますが、知っているとちょっと見え方変わるかなというものをまとめてみました。
群生地でなくてもちょっと出かけたら彼岸花に出会うかもしれません。
そんな時はこの記事のこと思い出してもらえると嬉しいです。
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