写真家はAI時代をどのようにして生き残るか

プロセスをいかに伝えるか

AIの進化が著しい中、今後の写真についても影響を与えてきています。綺麗な写真というのであれば、そう遠くない未来にAIに肩を並べられると思います。AIの写真が溢れる時代の到来です。

しかしながら、私は写真家が作品を投稿することの意味は奪えないと考えています。ただし、条件が一つだけあります。

その写真に想いが入っていますか。

今年の4月にグループ展に参加させて頂き、在廊中に作品についての意味を説明しました。撮った時の状況やその時の気持ち、そしてこの写真を選んだ理由などです。その結果、説明を聞いた方は少なくとも私の気持ちは伝わったかの印象でした。

AIが例え美しい写真を出すようになっても、プロセスを簡略化しているAIならではの問題があります。AIは機能としてプロセスを大事にするということは今後もありません。そこを逆手にとり、プロセスに価値の重きを置くことで写真家の作品は生き続けると思います。

逆の言い方になりますが、想いの入っていない写真をAIが淘汰していくことになろうと思います。大量に投稿される高品質な作品の中に埋もれてしまいます。(ただし、巨匠の撮る写真は想いがあろうとなかろうと別格、篠山紀信など)

今後のSNS発信で求められるのはプロセスだったり、作品の背景を丁寧に説明していく必要があるのかなぁと思います。映画で感動するのってプロセスを理解しているからですよね。みなさん想像してみると分かりますが、写真を観て泣いた数よりも映画を観て泣いた数の方が多いと思います。ストーリーという名のプロセスに意味を見出しているわけです。

ちなみに趣味で写真を楽しむ分にはAIなんて関係ないです。私がこんなことを書いているのは写真家として活動をしていきたいと思っていますし、作品と呼べる写真を撮りたいと頭の中で日々巡らせているからです。ただただ、写真と共に生きていくための模索をしています。

そんなわけで「プロセスをどう伝えるか」は今後の私の課題ですので、日々試行錯誤していきたいと思います。

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