風景写真には定番構図と呼ばれる、ここに行ったらここで撮影するよねという構図があります。
定番がゆえにSNSで同じような写真で溢れており、否定的に捉えられることもあります。
しかし、私は定番構図で撮ることに肯定的です。なぜならそこに写真の基本が詰まっているからです。
かつては絵画においても誰かの作品をオマージュして自分なりに手を加えるということが行われていました。
今日の写真の場合、SNSにアップされた「いいと思われた構図(&場所)」はすぐに真似され、またSNSにアップされます。
それが繰り返された結果、定番構図化していきます。定番構図はその特性上、繰り返しブラッシュアップされるため、まるでかつての絵画のように完成度があります。
そんな完成された構図であることから学びも多いです。
主題の見せ方、撮影した時間の意図、不要な部分の除き方など風景写真の基礎が詰まっています。
私はこの定番構図をたくさん撮ることで写真の基礎を身につけることができたと思っています。
なので、写真の初心者ほど定番構図をたくさん撮ることをおすすめしたいです。
とはいえ、定番構図はみんなが撮るため写真家として特徴を出すのは難しいです。
その解決策として私は自分の「好き」を入れていくのがいいのかなと思っています。
例えば、幻想的な雰囲気にしたいから雲海を入れるとか、夜景であればブルーアワーを狙うとか、好きな色味に揃えるなどです。
その「好き」を入れるには通う必要もあるため、定番構図を撮ることは自分の好きを探す旅でもあるのかなと思っています。
好きな場所でないと通う気持ちになれないですからね。
私自身、京都をはじめ既に通っているところがありますが、引き続き新しい好きな場所を探して旅の計画を練りたいと思います。
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